金利上昇やインフレ高止まりに加え、リセッション(景気後退)懸念もくすぶる。それでも、米国では雇用創出にブレーキがかかっていない。  米国では過去3カ月に110万人の雇用が創出され、1月にはペースがさらに加速した。昨年の景気減速の兆候や個人消費の落ち込み、ハイテク企業を中心に相次ぐ人員削減計画の発表を踏まえると、これは不可解な現象に思える。  足元の雇用ブームをけん引しているのは、米経済で大きな規模を占めながらも、見過ごされることの多い業種だ。レストラン、病院、高齢者施設、保育所などでは、ようやく人手不足が解消されつつある。