欧州は、ロシア産天然ガスへの依存をやめるため、2030年までに太陽光エネルギーを主な電力源とすることを目指す。そこで課題となるのは、中国へのエネルギー依存を引き起こすことなく、この目標を達成することだ。  中国企業は現在、太陽光発電の世界的サプライチェーン(供給網)の80%余りを支配し、パネルやその部品の生産を一手に引き受けている。  地政学的ライバル関係にある中国にほぼ全面的に頼っている現状を打破することは、欧州連合(EU)の急務となっている。