欧州は、ロシア産天然ガスへの依存をやめるため、2030年までに太陽光エネルギーを主な電力源とすることを目指す。そこで課題となるのは、中国へのエネルギー依存を引き起こすことなく、この目標を達成することだ。中国企業は現在、太陽光発電の世界的サプライチェーン(供給網)の80%余りを支配し、パネルやその部品の生産を一手に引き受けている。地政学的ライバル関係にある中国にほぼ全面的に頼っている現状を打破することは、欧州連合(EU)の急務となっている。EUは温室効果ガス排出量を削減する一方、ウクライナ軍事侵攻を受けたロシアの化石燃料との決別によって生じた不足分を埋め合わせなければならない。EU諸国は目下、かつてないペースで太陽光パネルを設置しているが、その大半は中国製だ。
太陽光発電にカジ切る欧州、課題は脱中国依存
中国との競争で後れを取ったソーラーパネル産業、立て直しが急務
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