「お金の払い方」を見れば一発でわかる…「絶対に信用してはいけない人」の決定的な特徴〈風、薫る第89回〉『風、薫る』第89回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第89回(2026年7月30日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)

ぐずぐずしてると、持ってかれちゃうよ

 東京と新潟をつなぐもの。それは手紙。

 りん(見上愛)からの手紙を受け取った環(英茉)。美津(水野美紀)に読めないところを聞いていると、「はあ、なにそれ?」と隣の部屋から素っ頓狂な声がする。

 直美(上坂樹里)にもりんから手紙が来ていた。りんが新聞記者の取材を受けたと美津たちには伝える直美だが、たぶん、それは嘘。取材を受けたぐらいで「何それ?」はない。何それ?とは何だろう。

 そこへシマケン(佐野晶哉)がやって来た。

 直美はシマケンとりんの関係を心配する。が、シマケンは、手紙の方が話すより言いたいことが言えると、離れた状況も案外悪くなさそうなことを言う。でもその手紙は、新潟の言葉についてのやりとりだと聞いた直美は、「ぐずぐずしていると横からサーって持ってかれちゃうよ」と忠告する。

 りんの直美宛の手紙には、「いけすかない新聞記者と親しくなって結婚を申し込まれた」と書いてあったと直美はシマケンを焚きつける。でもたぶん「いけすかない」とは書いていないだろう。

 このままだと「本当にただの親切なおじさんになっちゃうかもね」と直美。「ただの親切なおじさん……」と反芻するシマケン。

 彼は「おじさんになる」と自ら宣言していたのだが、ただの親切なおじさんで終わるつもりはなかったはずで。言霊とはともすると、額面どおりにしか叶えてくれないので気をつけないといけない。

 シマケン自身が虎太郎(小林虎之介)にとっては横からかっさらった側であろう。恋とは離れていると不利なのだ。

 それにしても、りんは、横沢(井上祐貴)に求婚されたと直美にさっそく報告するとは。それだけ気のおけない友人(バディ)になっているということだろう。離れてますますお互いがかけがえないものになっている。