苦痛を伴う高インフレの終息が視野に入りつつある。2022年12月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は6.5%で、1981年以来の高さとなった6月の9.1%から低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は今月初め、インフレ低下が続くと考えられるだけの理由があると指摘した。  パウエル氏は米首都ワシントンのエコノミッククラブで、「インフレ緩和のプロセスが始まった」と語った。  仮にそうだとしても、インフレ率はFRBが目標とする2%をはるかに上回る。変動の大きい食料品とエネルギー品目を除くコアのインフレ率は12月時点で5.7%だった。