たった90日で劇的に成績を上げる新メソッド、一挙公開! 学年最下位をとっていた落ちこぼれが、勉強に目覚め、たった90日で「京大模試D判定⇒A判定&全国1位」に。そして京大に合格。そのときの勉強法を再現性あるものに練り上げ、「いつ、どの教科を、どう勉強するか」という受験戦略を構築。その勉強メソッドをまとめた『逆転合格90日プログラム』が10月11日に発売された。この特別寄稿は、その著者であり、予備校講師として、京大、早慶、医学部など、多数の合格実績を叩き出している篠原好氏が語る「小論文対策」だ。

【大学受験】後期試験の小論文、最速勉強法Photo: Adobe Stock

試験直前でも合格! 小論文の最速勉強法

 本日は「小論文の勉強法」を紹介します。特に、後期試験になって急に対策する必要が出てきた小論文でも、これさえやればスムーズに解くことが可能です。

 そもそも、小論文と現代文の違いとは?

 小論文と現代文の大きな違いは、「自分の意見を書くか、書かないか」です。現代文は「本文の著者の意見を、答案に書きなさい」という試験ですが、小論文は「本文(課題文)を踏まえ、あなたの意見を答案に書きなさい」という試験になります。

 では、どのように勉強するべきか?

「あなたの意見を書け」と言われても、いまいちピンとこないと思います。

 しかし、対策期間があまりとれない以上、コンパクトに対策をして、なんとかできるようにする必要があります。そのための勉強は、下記の3つです。

①現代文の要約問題を解けるようにする

 現代文を、まずできるようにしましょう。というのも、「あなたの意見を答案に書きなさい」という試験である小論文とは言え、大体答案の33%~50%は、本文(課題文)の要約問題として解くことができるからです。

 例えば、800字の小論文であれば、250字~400字程度は、本文(課題文)の要約をすることで、「何を書けばいいか分からない」から解放されるようになります。

②前提知識を整理して覚えておく

 小論文は「自分の意見」を書く場なので、自分の意見を持っていないといけません。しかし、そもそもの知識がないと、意見も何も、書きようがありません。

 例えば、まったく知らない知識である「ボルドー地方とブルゴーニュ地方のワインの違いを答えよ」と言われても、ただ困惑して終わると思います。小論文では、中途半端に知っていることが出るので、知識の整理は要らないと思われがちですが、「思いつかない」理由の大半は「知らない」ことに起因します。

 そこで、小論文で問われうるテーマの前提知識を整理して覚えておきましょう。例えば、公民(政治経済、現代社会)の教科書を読み直す、といったことでもかまいませんが、小論文のテーマに特化した教材もありますので、1冊だけ買っていただき、要点を整理して覚えておきましょう。

③添削をうける

 小論文は、添削指導が必須です。ぜひ、過去問を解き、添削を受けてください。学校の先生や塾の先生など、小論文のことを分かっている先生にアドバイスを求めましょう。添削を受けると、多くの指摘をもらいます。すぐに治せるポイントは、「誤字脱字」や「汚すぎる字」です。このあたりはすぐに修正しましょう。

 また「論理の飛躍」なども指摘をもらうと思われます。こういった指摘を何度も受けることで、どんどん書けるようになっていきます。