管理職にとって、部下を一人前に育てることは重要な業務です。そのためには、部下との信頼関係がうまく構築されていなければ始まりません。しかし、それができていない管理職の方は、話を聞く態度や姿勢を見直す必要があります。『管理職養成講座』第20回では、話の聞き方に失敗し、部下と信頼関係が構築できなかった管理職の事例を紹介します。(MICA COCORO代表 産業カウンセラー 宮本実果)
部下との信頼関係を構築するのに
気苦労が絶えない日々
IT企業に勤めるNさん(男性・44歳)は、SEとしての高い技術が認められ、今の部署で課長職を任されて1年が経ちました。企業向けのシステムを開発する現在の部署は、Nさんに加えて8人の部下がいます。
Nさんは、日々業務に追われる中で、管理職としての立場に誇りをもって働いています。部下に対しても、管理職を目指してほしいと考えており、その見本となるように努力を惜しまず頑張っています。