驚異のプレミアム率70%の商品券も

 さらに、人の購買心理を刺激するものがある。それがプレミアム率だ。20%と言われるとそうでもないが、50%ですと聞くと、これは買わないと損だ!と浮き足立つ。ポイントの高還元率キャンペーンでも50%はなかなかないからだ。おトク好きなら見逃せない。

 そもそも、自治体プレミアム商品券は、住民の物価高への支援というより、地元の商店や企業にお金を落としてもらいたい思惑が大きい。だから、使える地域を限定した上でプレミアム率をできるだけ上げる。その還元率をエサに、多くの人に買ってもらいたいのだ。

 実際、買える対象が在住者だけでなく在勤・通学している人でもOKという自治体も結構あった。中には大阪市のように誰でも申し込めます、と制限なしのケースもあるほどだ。多くの人に買ってほしいなら魅力的なプレミアム率を付けるに限る。

 自治体商品券では50%が最高だろうと思っていたが、なんと70%という驚異の還元率を目にして驚いた。沖縄・北谷町への観光客向けデジタル商品券「北谷デジたんたん券」だ。5000円分を購入すると70%の3500円分が上乗せになりトータル8500円分が使える。1万円分買うと7000円分が上乗せされ、1万7000円分が使える。にわかに信じがたくて何度も計算したが、たしかに合っていた。

 ただし、「北谷デジたんたん券」にはいくつか条件がある。まず、買えるのは観光客だけ。さらに、この事業に参加している協力宿泊施設に宿泊し、チェックイン時に購入引換券を受け取る必要がある(購入できる期限は2023年2月28日まで)。引換券は1人1泊につき1枚。利用できるのは北谷町の加盟店だ。つまり、北谷に宿泊し、そこで飲食し、土産物を購入する旅行客という限定があればこその70%上乗せというわけだが、それにしてもすごい数字だ。旅行者にどの程度認識されているかはわからないが、これを超える還元率はまだ見たことがない。