“ネット上のプライバシー”実は個人の特定は現実よりも簡単(写真はイメージです) Photo:PIXTA
若者による闇バイトが社会問題になっています。効率よく高収入を得られると軽い気持ちで応募したところ、特殊詐欺の片棒を担がされるハメに……。2022年4月1日には、20歳から18歳への成年年齢の引き下げが施行されました。つまり大学生になる方のほとんどが成年となります。自分の判断でできることが増える分、そこにつけ込んでくる悪質な業者が出てくることも事実。大学生になればそういったリスクも新たに増えてきますが、どのように対応すればいいのでしょうか?そこで今回は『大学生が狙われる50の危険』(青春出版社刊)から大学生になるときに知っておくべきリスクについて抜粋し、紹介します。
新入生勧誘にひそむ“わな”
大学でのクラブやサークル活動は、学生生活を彩る貴重な課外活動です。学部や学科、学年を超えた新しい出会いに加え、他大学の学生との交流の場も待っています。
入学時期は、クラブやサークルにとって新しい仲間を集める大切な時期で、キャンパスやSNS上で活発な勧誘活動が繰り広げられます。同じ大学に入学する仲間とのSNSを通じた交流は、入学前から始まる場合もあり、友だちができたり、いろいろな情報交換ができたりと良い面もあります。
しかし、中には怪しい参加者も紛れているかもしれません。実際に会ったことのない人との交流には注意が必要です。
たとえば、勧誘時とは話が異なり、ひとたび足を踏み入れてしまうとなかなか抜け出せなくなるような怪しい団体も存在します。表向きは文化系のサークルを装い、さまざまなボランティア活動や国際交流を行っていると言ったり、スポーツ系のサークルを装って初めてでも気軽に始められるなどと言ったりして本来の活動を隠し、あの手この手で新入生を勧誘します。
しかし、実態としては反社会的な活動を行っていたり、教祖の経済的搾取などのために信者を利用したりする団体もあります。
宗教団体からの勧誘が毎年トラブルの上位に
大学生協のアンケート調査『CAMPUS LIFE DATA 2021』で、大学入学後に遭遇したトラブルでは「宗教団体からのしつこい勧誘」が毎年上位となっています。こうした勧誘は、入学式の季節に限らず1年を通して行われています。
こうした団体に入ると、次のような危険に遭遇する恐れがあります。
●会費と称して大金を払わされる
●さまざまな活動への参加を強要され、授業への出席が困難になる
●やめようと思っても抜け出すことができない
●自らも勧誘活動に手を染め、貴重な友人を失ってしまう
不審に思ったらまずは断り、友人や両親、大学に相談することが重要です。
勧誘を断りにくいケースなどはすぐに信頼できる人に相談を
最近では、多くの大学で注意を喚起する呼びかけやチラシなどを準備し、オリエンテーションなどでその危険性を学生に伝えるようにしています。悪質な団体には、オリエンテーション前や入学手続きのころから勧誘活動を始めるところもありますので、十分に注意してください。
断る勇気、抜け出す勇気が必要です。簡単に断れないケースや友だち、親にも相談しにくい場合もあるかもしれません。そのようなときは大学の相談窓口などを利用しましょう。
一人で悩んでいても問題は解決しません。一歩、踏み出す努力をしてみてください。それだけで、悩みが解消されることも多いのです。
“ネット上のプライバシー”実は個人の特定は現実よりも簡単
あなたはインターネット上でなら身元を明かさずに行動できると思っていませんか?
実は、インターネット上での行為は現実(リアル)社会よりも特定が簡単なのです。
なぜなら、情報を掲載する際には必ずインターネット接続会社や携帯電話会社のネットワークを通じて情報が送られますし、SNSや掲示板などではログ(過去のやりとりの記録)が保管されています。
たとえばSNSのアカウントに名前を登録していなかったとしても、スマートフォンで撮った写真にはGPS情報(位置情報)が埋め込まれていることがあるので、そこから場所を特定することができます。天気などの話題から地域を特定することも可能です。
よくやりとりをしている友人のアカウントに本名や学校名などが登録されていて、そこから通学する学校などを特定されることもあります。投稿した自動車の写真でバックミラーに所在地の情報が映っていたり、写真に写っている人の瞳に撮影者が写り込んでいたりしたというケースもあります。
このようなやり方を組み合わせることで、かなりの確率で個人が特定できます。
ネット詐欺には就活生の不安や悩みにつけ込むものもある!
インターネット上には数多くの重要な情報や有益な情報が存在します。しかし情報を掲載するだけであれば誰でもできるため、間違った情報やあなたをダマそうとしている情報も少なくありません。
大学生が引っかかりやすいものとして就活詐欺があります。







