英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、YouTubeでさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、超効率的な勉強法を初公開! 本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきのコツを全部教えます!
浪人時代に英語の基礎を
イチからやり直す
Starting over from scratch with the basics of English when I fail to enter a university.
【前回】からの続き 大学受験に失敗し、それまで勉強をサボってきたことを深く後悔しました。ロクに受験勉強をせず、音楽活動やアルバイトなどに明け暮れていたボクは、両親から「好きなことしかやらない人に、勉強するお金は出せないよ」と宣言されてしまったのです。
両親に見放され、「このままだと人生が終わってしまう。本当にこのままでいいのだろうか……」と危機感を覚えたボクは、地元で小規模な塾を経営する知り合いのMさんに泣きつきました。高校受験のときにお世話になったMさんは、その後もなにかと目をかけてくれていたのです。
1日12時間以上、必死に受験勉強
Mさんは熱血漢で、「やる気がないヤツは、ほかの生徒のモチベーションを下げるから塾を辞めてくれ。お金は返す」といい放つような人。そんなMさんに見込まれて、「コイツは絶対がんばるし、オレがやらせるから」と、ボクの両親を説得してくれたのでした。早速、その翌日から、勉強漬けの浪人生活がはじまりました。
毎日朝9時から夜10時まで、Mさんの塾での授業、さらにMさんの塾にいながら大手塾のサテライト授業を受けたり自習をしたりと、1日12時間以上、ひたすら勉強しまくったのです。当時は私立でも「大学入試センター試験」という共通入学試験を採用している学校が多く、英語の得点がほかの科目の2倍あったと記憶しています。そこで大学合格のため、戦略的に英語の勉強に力を入れたのです。
午前は英単語、午後は英文法
では、もともと偏差値38以下のボクが、どんな勉強をして“英語の壁”を突破しようとしたのか? まず、午前中はひたすら「英単語」を覚えました。大学入試で偏差値58~65の学部やTOEIC600~780点、英検準1級などを目指す際によく使われる英単語帳『DUO3.0』を使って、毎日、決まったページ数の単語を覚えました。そして午後は文法を自分のものになるまで、くり返し学んだのです。
ボクは、塾の教材に加え、英文法の定番とされていた『総合英語Evergreen』を使い、英文法のルールをひたすら覚えていきました。英単語も英文法も、その日に覚えたことは、当日中に復習して、翌日の予習もしました。そして、前日に学んだことは、自分に教えるつもりで説明してみたのです。
中学・高校英語を徹底的にやり直し
英単語や英文法は、基礎を身につけておかないと、いくらリスニングやスピーキングがうまくなっても、応用がききません。もちろん、英会話のフレーズを暗記するのも英会話力のアップに役立ちます。しかし、最低限の英単語や英文法を押さえておかないと、覚えたフレーズしか使うことができず、応用がききません。
覚えたフレーズを話すだけで、相手とのやりとりができず、会話が広がっていかないのです。この時期に、徹底的に中学・高校レベルの英語をやり直したことが、いまのボクの英会話力の基礎となっているのは間違いありません。
※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』より一部を抜粋・編集したものです。