近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』が発刊された。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちがその門を叩いてきた「NSC(吉本総合芸能学院)」で本多氏が教えてきた内容をビジネスパーソン向けにアレンジした本書は西野亮廣氏、濱家隆一氏(かまいたち)、山内健司氏(かまいたち)などからも絶賛されている。本記事では、『1秒で答えをつくる力 お笑い芸人が学ぶ「切り返し」のプロになる48の技術』より、本文の一部を抜粋・再編集しお届けする。

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売れっ子クリエイターが若い頃から持っていた成功のメンタリティ

 NSC(お笑い養成所)在学中にNHKの新人漫才コンクールで最優秀賞を受賞し、なんばグランド花月の本出番を獲得したコンビ「キングコング」。

 絵本作家として、クリエーターとして、どんどん活躍の場を広げている西野亮廣くん。「YouTuberカジサック」として登録者数200万人以上を誇る梶原雄太くん。ともに自分の見つけた道を歩き、それぞれ階段を上り続けています。

 まだ彼らが20代前半だった頃、西野くんの話を聞いて驚いたことがあります。彼がネットで炎上し、そのたびに「好きなようにしいや」とメールは送っていましたが、たまたま2人で話ができる時間があり、こんな会話になりました。

本多「よう炎上しとんな?」
西野「アンチが9割ちゃいますかね(笑)。それでもいいんです」
本多「なんで?」
西野「9:1、90:10、900:100ではアンチが目につきますけど、90万:10万になったら、アンチ9割のまま東京ドームで2回イベントできるじゃないですか」
本多「それだけおったら食べていけるよな」
西野「そうなんです。アンチの比率を減らさなくても、ファンの分母が増えたらアンチは関係なくなると思うんですよ」
本多「たしかに、そうやな……」

 芸人という人気商売をしていて、20代でこのような考え方ができる西野くんを素直に「すごい子や」と思いました。

 物は考えよう、捉えようで見方がまったく変わってくるとあらためて西野くんから教えられました。彼が今も活躍をし続けることができているのは、このメンタリティにあると思っています。もちろん、影での努力は言うまでもありませんが、その努力を成功に繋げるための考え方が彼には備わっていました。

 どんなことでも成し遂げるためには敵が必ずできます。「やめとけ」「絶対に無理」「バカなんじゃないか」心が折れそうなこともあるかと思いますが、そんなとき、西野くんを思い出してポジティブな思考になっていただけると嬉しいです。