誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる。Voicy精神科医Tomyきょうのひとことの“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】ややこしい人間関係に悩まない方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

どうにもできない人間関係はない

職場や学校など、限られたコミュニティの人間関係だからこそ、悩むことってありますよね? ある程度固定化されたコミュニティで、毎日のように顔を合わせざるを得ない状況での人間関係がもつれると、悩みのタネになりがちです。

そういう意味では、家族・夫婦・親子など、肉親との関係がもつれると、より深刻です。とはいえ、たとえ肉親であっても、同じ屋根の下で暮らしていても、四六時中ずっと一緒にいるわけではありませんし、距離を置く方法はありますから、本当にどうもこうもできない人間関係というのは、ほとんどないといっても過言ではありません。

悩みを思い切って無視するくらいでいい

職場での人間関係がもつれて、陰口を叩かれていそうだとしても、好きに言わせておけばいいんです。陰口を叩く人は、自分は悪くないと思っています。陰口はその人の評価を下げるだけのことですから、相手への不満を相手のために伝えられない人には、関わらないことです。

仕事上、どうしても顔を合わせなくてはいけないとき以外は、ことさらに接触をしなくてもいい。むしろ距離を置くようにしたほうが無難です。

学校でもクラスメイトと仲が悪くなったとしても、いずれクラス替えもあるだろうし、卒業すれば顔を合わせることもありません。要するに永遠に続くものではないのです。だから、その間の人間関係の悩みは、思い切って無視するくらいでいいと思うんです。

もう悩まなくていい

日本でも雇用の流動性は高まっていますから、いざとなれば職場をかえれば、その人たちと縁を切ることもできます。限られた人生で、しょうもない人間関係のことで悩むということ自体が、時間的にも労力的にももったいない。もう悩まなくていいんです。

そうはいっても、どうしてもややこしいことに巻き込まれて、モヤモヤすることもあるでしょう。そんなときでも、「そもそもモヤモヤする必要はないんだ」ということを心のどこかで思ってみてください。そう自分に言い聞かせるだけでも、だいぶ違ってきますから。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 40代を後悔せず生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者が日々お届けする“心のサプリメント”です。