スタバ1号店、ボーイングの工場…経営コンサルが「海外視察」を勧める理由写真はイメージです Photo:123RF

ビジネスパーソンこそ
海外旅行をすべきだ

 多くの国がコロナとの共存にかじを切り経済活動を活発化させたことで、外国人の入国条件が緩和され、ワクチン接種などの条件を満たせば、海外旅行ができるようになりました。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 海外旅行はビジネスパーソンにとって、視野を広げる機会になります。松下幸之助さんは『道をひらく』(PHP研究所)の中で、「10度の視野は15度に。15度の人は20度に。もっとも、180度までひろげてみても、それでようやくものごとの半面がわかっただけ」とおっしゃっています。

 180度まで広げてもまだ360度の半分にしかならないというのは、その通りなので、私の会社ではコロナ前まで毎年、お客さまである経営者を募って海外視察ツアーを実施していました。ツアーの目的は大きく二つあって、一つは気分転換、もう一つは視野を広げることでした。

 経営者は日々の経営に忙殺され、視線はどうしても社内に向きがちで、近視眼的になりがちだからです。外に目を向けたとしても同業者の動向ばかりが気になって、視野が狭くなりがちです。