中途採用で「ハズレ人材」見破る3つのルール、面接だけでは不十分写真はイメージです Photo:PIXTA

期待はずれの中途採用に
悩む企業は多い

 即戦力になるいい人材を採用したい。中小企業経営者なら誰でもそう考えて、採用面接に臨むはずです。ところが面接ではいい人材だと思えたのに、採用してみると期待外れだったということが案外多いものです。

 面接をして、過去の仕事の内容や実績、知識・スキルを書いた職務経歴書や履歴書を見れば8割方は判断できると思いますが、もちろんそれだけでは万全ではありません。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 中途採用の場合、転職エージェントを通して応募するケースが多いと思います。転職エージェントのビジネスモデルは転職希望者と人材を採用したい企業の間に入ってマッチングさせ、転職が成立すれば企業から手数料を受け取るというもの。

 テレビCMでは転職希望者に向けてコンサルタントが転職を応援しますとうたっているように、転職者に対して面接対策、職務経歴書の書き方など合格するためのテクニックなどをアドバイスします。それが悪いというわけではありませんが、採用企業側からすると、面接の受け答えや職務経歴書にも採用されるためのアドバイスが入っていると見るべきです。

 面接では、「あなたの強みはこれだから、こういうアピールした方がいいですよ」というようなコツを伝授するし、職務経歴書や履歴書に嘘はないでしょうが、良い印象を持たれるような書き方をアドバイスするでしょう。

 企業の採用担当者もプロだから、そのあたりの事情は分かっているのですが、それでもそこそこの職務経歴書を提出され、面接時に話し方がうまかったり相性が良かったりすると目が曇ることもあります。特に中小企業では採用のプロはいないことが多いので騙されがちです。

 今回は期待はずれの中途採用を防ぐための「3つのルール」をお話しします。

 まず、職務経歴書や履歴書を見る場合、3つのポイントがあります。