パワハラ認定や、嫌われるのが怖い…
本音が言えない上司が増えている
十分なパフォーマンスを出さない部下に対して、本音で指導できない甘い中間管理職が増えているという嘆きを経営者から聞くことが少なからずあります。中間管理職(上司)は、うっかり部下を本音で指導すると、「パワハラ」などと反撃されることを恐れているのかもしれません。
本音を言えない上司は、次の2段階で自分の行動をチェックしてみてください。
小宮コンサルタンツ代表
第一段階では、自分の本音が正しいのか、正しくないのかということの検証です。
本音には正しい本音と正しくない本音があります。自分の利益だけを考えた私利私欲に基づく、あるいは生き方の勉強を十分にしていない人が自分の価値観だけを押し付けるような本音は正しくない本音なので、部下が受け入れないのは当たり前です。
ところが、組織を良くしよう、社会に貢献しよう、みんなで幸福になろうというような正しい本音を言っても、部下が受け入れないことがあります。その大きな原因は、部下との間の信頼関係にあります。部下が上司を信じていなければ、正しい本音であっても誰もついてきません。
そこで第二段階としては、部下との信頼関係を検証する必要があります。