「カブトムシ」VS.「クワガタ」対決――昆虫界の真の王者はどっちだ?Photo:PIXTA

世の中にあまた存在する好敵手同士のライバル関係。話題の文庫新刊書『勝つのはどっち? ライバル対決 おもしろ雑学』からの一部抜粋で、様々なジャンルでのライバル対決を取り上げ、勝負に白黒をつけてみた。軍配が上がるのはどっちか?

平均寿命では
クワガタに軍配

 昆虫の王様と称される「カブトムシ」、それと対をなす「クワガタ」。その勇ましい姿は、子どもたちだけでなく大人をも魅了します。ときにはびっくりするような高値で取引されることもあります。まず値段の面から比べてみましょう。

 ある品種が高額で取引されるのは、一般に人気が高い証拠といえます。

 カブトムシの中では世界最大の品種でギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」に由来する「ヘラクレスオオカブト」のオスが人気で、約10万円もの値段がつくことがあります。クワガタの中では「ドンキエール」という品種のコクワガタが最も人気が高く、雌雄ペアで約8万円にもなります。また、犬や猫のように血統があり、大型になる血統に属するかどうかによっても値段が大きく変わることもあるのです。

 次に、ペットとして飼育する際に重要なポイントとなる寿命の観点です。カブトムシの平均寿命は成虫になってから1~3ヵ月ほどです。一番人気のヘラクレスオオカブトは寿命も長く、平均して1年ほども生きます。クワガタの場合は一部の種を除いて平均して2~3年なので、カブトムシよりは長いといえます。

 今述べた平均寿命は、人間に飼育された場合です。