いつか来た道だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、一部銀行で始まった取り付け騒ぎが業界全体に広がるのを防ぐため、銀行向けの資金供給策を打ち出した。証券大手ベアー・スターンズの救済劇からあと2日で丸15年というタイミングだった。当面の問題は、それが成功するかどうかである。投資家にとっては、昨年の市場を混乱させた急激な金利上昇が終わりを告げたのか、そして、どのような教訓が得られるのかが、それに次ぐ問題となっている。FRBの今回の対応はうまく行きそうだが、13日の市場の当初の反応は、それが簡単ではないことを示している。銀行3行が経営破綻したことを受けて、FRBは今や魔法の会計を駆使する覚悟ができており、米国債など安全性の高い担保と引き換えに、時価を上回る担保評価額で融資しようとしている。
米銀破綻から得られる3つの教訓とは
シリコンバレー銀などの経営破綻から投資家が学ぶべきものは
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