米シリコンバレー銀行(SVB)の突然の破綻は、規制当局が13日から預金者を救済すると発表した12日午後には解決されるはずだった。
だが、一部の企業は給与支払いのための資金確保に奔走していた。バイオテクノロジー分野では、多くのスタートアップ(新興)企業がSVBに依存していた。従業員に給与を支払うための新しい当座預金口座をまだ開設できていない企業もあった。また、SVBの口座から資金を移動しようとした企業の多くは、同行のウェブサイトがずっとパンク状態にあったために移動することができなかった。
SVBはコメントの求めに応じなかった。
SVBの2022年10-12月期(第4四半期)決算報告によると、同行の顧客預金1730億ドル(約23兆2000億円)のうち、約12%がライフサイエンス・ヘルスケア分野によるものだった。バイオテック企業の顧客が多かった背景には、同行のベンチャーキャピタル(VC)との強い結びつきや、中小企業にも良いサービスを提供することで知られていたことなどがある。