「年収8000万円」の寿司職人

「年収8000万円」と聞いてどう思うだろうか。
 アメリカ東海岸のビーチリゾート・マイアミ。寿司職人・田中さん(37歳)は成功をおさめ、年収はたった7年間で300万円から8000万円になった。

 田中さんは20代で青年海外協力隊としてアフリカの田舎を訪問。「寿司を作って」と現地の子どもから言われ「日本の寿司の知名度はすごい」と感じ、寿司職人になることを決意。アフリカから帰国後、27歳から銀座の寿司店で修業、当時は年収300万円で苦労が多かった。修業時代は、客前で寿司を握ることができず、閉店後に一人で練習に明け暮れる日々。2年前に独立し、渡米。アメリカ・マイアミの中心地に寿司店をオープンした。一番人気はおまかせ10貫セット(約8600円)で、ミシュランガイドにも掲載された。店は連日多くの客で大盛況。富裕層からのチップも手厚いだろう。

「やる気さえあれば誰にでもやれる」と田中さんは冷静に語る。
 自宅は店から徒歩2分。窓からマイアミが一望できる“高級マンション”、リビングは広く、寝室も2部屋あり家賃は約50万円。子どもが生まれたばかりで「子どもと過ごす時間も必要だ」と言う。
「海外だったらフラットな目で見られる。スキルを活かしやすい。寿司職人は外交官のような感じ。カウンターで接客して日本の魅力を伝えられる。魚や米などを日本から買うので日本経済にも貢献できる。新店舗もオープン予定だ」。田中さんが雇っている日本人社員の寿司職人は2年目でも年収1000万円を超えるそうだ。

※ 詳しくは「年収8000万円 寿司」で検索。出典:【“出稼ぎ”日本人】寿司職人は年収8000万円に バイトでも給料“倍以上”(テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」、2022年10月)

 

 現在、あなたが年収300万円でも、必ず変わることができる。自由な時間を得られる。理不尽な場所で戦うのではなく、場所を変えるのだ。無駄に厳しい場所に留まり続けて時間を失うのは、人生の損失が大きすぎる。

 日本を飛び出した出稼ぎの成功者は田中さんだけではない。しょなるさん(32歳)は海外に暮らし、工場で金属加工の仕事を行う“出稼ぎ生活”を送っている。英語はしゃべれない。Yes、No、OKの単語とジェスチャーで通用するそうだ。日本では手取り月給25万円だったが、今は3倍以上、手取り月給80万円になった。

海外は最低賃金が高い。残業代は基本給の1.5倍も支払われる。土曜日は3時間までは1.5倍で、3時間を超えたら2倍(ダブルペイ)支払われる」「生活レベルは日本と変わらない。稼げる額が2倍、生活費が2倍だったら、貯金も2倍増える」「日本にいる時は仕事優先の働き方。今は朝6時頃から仕事が始まるけど、定時は14時半。早く帰れる。車で30分走ればビーチもある。日本より働く時間は短い。正直な気持ち、もう日本では働きたくない」と明かした。

※ 出典:海外なら同じ仕事で年収数倍に!?「正直、もう日本では働きたくない」(ABEMA TIMES、2022年9月)

 

 日本の会社員の平均年収は400万~500万円前後、しかも休みが取りにくく、人間関係のストレスを抱えている人が多い。理不尽な上司・クレーマー気質のお客さんも多い。毎日怒られ、誰かに称賛されることはめったに無い。人生に正しい負荷は必要だが、不必要なストレスからは逃げるべきだ。海外で効率よく稼いで、日本に戻ってくれば良い。英語はジェスチャーと表情で十分伝わる。英語はメンタル次第だ。無料ツールも進化して精度が高い(DeepLやGoogleで翻訳、ChatGPTで英作文の自動化など、無料サービスやスマホアプリ等で十分だ)。セカニチにだまされたと思って一度使ってほしい。
 人生は自由だ。あなたの人生をしばる首輪は無い。

アルバイトで「月給100万円」を稼ぐ方法南 祐貴(セカニチ)
Koru-workers 株式会社 代表取締役
1989年東京都調布市生まれ。2012年に大手広告代理店に入社。約6年勤めて、自由になるため退職・起業。クラウドファンディング等で資金を集めて高輪ゲートウェイ駅の近くに宿泊施設「Koru Takanawa Gateway」をオープン。同時に、経済や投資をわかりやすく解説する「#世界最速で日経新聞を解説する男(セカニチ)」を開始。マイナビ・ジチタイワークス等の就活・キャリア・資産運用セミナーにて満足度90%を超える人気講師。年間のセミナー視聴者数は延べ5万人以上。各SNSで毎日発信中、総フォロワー数は10万人を超える。YouTubeしゅんダイアリー就活チャンネル等の全SNSの動画は合計4000万再生以上。著書に『世界一面白くてお金になる経済講座』『未来がヤバい日本でお金を稼ぐとっておきの方法』