春と秋が消えた「二季」のいま、なんだか調子が出ないこと、ありますよね。そんないま大きな注目を集めているのが「薬膳」です。でも「薬膳ってまずそう」「めんどくさそう」と思っていませんか? 『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)では、伝統的な薬膳の知恵を現代のライフスタイルに落とし込み、誰でも気軽に試せる身近な食材を使った食べ方を提案。地球温暖化があっても変わらない、太陽の動きに合わせた暦「二十四節気」を軸に、季節ごとの食の知恵を紹介していきます。
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おいしい薬膳を食べると、笑顔が自然と戻ってくる
私自身も、薬膳に救われたひとりです。
私は子どもの頃から食べ物に対するこだわりが強いほうでした。ただ、49歳から2年間、責任のある仕事を任されたことで、食生活が大きく乱れました。
家で料理をする時間がなくなり、食事は揚げ物中心の惣菜ばかり。心も体もガサガサになっていました。体が重いだけでなく、家族との関係までギスギスしていき、「どうしてこんなにイライラするんだろう……」と自分でもわからない状態に。
そのときやっと、「食」がすべてに影響しているのだと気づきました。仕事を辞め、改めて食を見つめ直したときに出会ったのが薬膳でした。
でも最初は、薬膳食材の独特な味やクセの強さに、「これは家族に出せない……」と挫折しそうになりました。そこで気づきました。
“薬膳の本質は、特別な食材を使うことではなく、食材の力と季節に合わせた食べ方にある”ということに。
いまでは、私自身の冷え性や肩こり、不眠といった不調はすっかり姿を消し、穏やかで集中力もある毎日を過ごしています。もちろん、ときには外食も楽しんでいます。
伝えたいのはただひとつ。“いつものごはんでいい。そこに少し薬膳の視点を入れるだけで、あしたはもっと元気になれる”ことです。どうか気軽に、楽しみながら始めてみてください。あなたの毎日に、やさしい変化が訪れますように。
※本稿は『あした元気になれる二十四節気の薬膳カレンダー』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。



