6気筒の水平対向エンジンを積む
スペシャルグレード
脱炭素化に向けて、欧州メーカーは“電動化一択”という姿勢を明確にしている。それはポルシェも例外ではない。ブランドの“魂”たる911シリーズにできるだけ長い期間エンジンを与え続けるために、他モデルの電動化を積極的に推進している。ブランド全体の燃費を向上させることで、ポルシェのアイデンティティを守る戦略を展開中だ。
現在のポルシェ最量販モデルとなったマカンは、次期モデルではPPEと呼ぶ新電動プラットフォームを採用。ピュアEVに大変身する。そのデビューまでは、秒読み段階にある。さらにミッドシップモデルのケイマン/ボクスター・シリーズも、“次期型はピュアEVになる”と宣言済みだ。“次はない”といわれると、気になってしまうのが人情。現行ケイマン/ボクスター、中でも自然吸気式の大排気量6気筒エンジンという、時代に逆行するかのような心臓を搭載する“GTS4.0”が大いに魅力的に映る。