米投資会社タイガー・グローバル・マネジメントは、2022年のベンチャーキャピタルファンド全体の非公開企業への投資の評価額を約33%引き下げた。関係筋が明らかにした。タイガー・グローバルが保有する世界中の新興企業株の価値が230億ドル(約3兆0800億円)失われたという。同社の非公開企業株のポートフォリオには、人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)や米オンライン決済大手ストライプなどさまざまな企業が含まれている。22年10-12月期にはタイガー・グローバルの最新のベンチャーファンドが9~25%の損失を出した。22年後半の90億ドルなどの評価損は、急成長している類似の上場企業に比べプライベートエクイティ(PE)市場がいかに後れをとっているかを浮き彫りにしている。ハイテク株は昨年大幅に値下がりしたが、大手のベンチャーキャピタル投資家はこれまでのところ、より小幅の評価損を計上している。