米シリコンバレー銀行(SVB)の幹部は、経営破綻する前の2月下旬、米金融大手ゴールドマン・サックス・グループを訪ね、助言を求めていた。資金調達の必要に迫られており、その具体的な方法を知るためだった。  金利の急上昇はSVBに大きな痛手を与えていた。預金残高と投資していた債券の価値が急激に減り、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは同行を格下げする準備に入った。資金繰り悪化で業績が落ち込むのを避けるため、SVBは財務改善を急ぐ必要があった。