マスク「着用ルール」ようやく個人判断、コロナを“免罪符”にする出遅れ日本企業日本でのマスク着用ルールは、今年3月半ばから、各人の自由意思に委ねるという段階だ。コロナ禍からの正常化は、5月の大型連休明けという呑気な状態だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA

中国が奔走し、欧州が機会を狙う
一方、日本は動かない

 日本では、会食に誘われた時、M&Aの提案を受けた時、海外の提携先への訪問を提案された時などで、いまだに「コロナが落ち着いたら…」というフレーズで、多くの機会が放棄されている。

 世界は既にポストコロナに疾走している。日本では、コロナ禍を理由にリスクを取らない企業が多い。変化を嫌う日本人にとって、コロナ禍は免罪符にさえなっている。

 中国では、驚くべき速さで行動の変容が起きている。中国各地の地方政府幹部は、ゼロコロナ政策から一変し、弾丸スケジュールで日米欧諸国を訪問している。彼らは、対中投資の優遇策を説明し、外資企業の誘致に注力している。欧州の主要企業は、これを機会と捉え、地政学的リスクをとって投資計画の具体化を進めていると聞く。

 一方、大部分の日本企業は、具体的な情報収集をせず、一般的なメディア情報を基に中国ビジネスに対して過度に慎重になっている。リスク許容度の差は、経済成長の差につながりかねない。