中国の習近平国家主席が協力関係の強化を狙い、今週ロシアを訪問する。ロシアは中国への依存度を高めているが、今後については予測不能でもある。欧米各国から制裁を受けているロシアは自国経済を維持するため、中国政府に引き続きロシア産天然ガスや原油を購入してもらう必要がある。一方でロシアはウクライナ問題などでは独自の目標達成を目指しているため、ウラジーミル・プーチン大統領に対する習氏の影響力は依然として限定的なものとなっている。習氏とプーチン氏による対面式での会談は今回が40回目。中国にとって最大の貿易国である米国との関係がさらに悪化するリスクがある中、今週開かれる首脳会合はロシアとのパートナーシップが中国にとって今も重要であることを示すことになる。