ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は19日、中国の習近平国家主席によるロシア訪問を翌日に控え、中ロの政治的・経済的関係の深化を歓迎し、両国の発展を阻害しようとする西側諸国を非難した。プーチン氏は、中国共産党の機関紙「人民日報」日曜版への寄稿で、中ロの「新時代が始まる寸前」だと述べた。さらに「ロシアと中国の関係は、その歴史の中で最も高いレベルに達し、さらに強さを増している」とし、「その質において冷戦時代の軍事・政治同盟を凌駕(りょうが)している。常に命令する者も従う者もなければ、制限もタブーもない」と述べた。この1100字の寄稿は、ロシア大統領府が公表した。習氏による20~22日の訪ロは、ウクライナ戦争を巡って東西の緊張が高まる中、中国のロシア支持をアピールするものとなる。プーチン氏と習氏は、中ロの世界的な野心を米国が封じ込めようとしているとの認識で長年一致しており、それが中ロ関係をますます強固なものにしている。