米国の政策担当者らは、週末に急ピッチで進められたクレディ・スイス・グループの救済を注意深く見守った。UBSグループによる同行買収によって、最近の米地銀2行の破綻に端を発した金融株の下落が止まることを期待している。米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする主要中銀6行は19日遅く、ドルスワップ協定を通じた流動性供給の頻度を20日以降、週1回から毎日に変更する協調措置を発表した。FRB以外の各中銀はFRBから借りたドルを自国の金融機関に貸し出す。20日の市場取引開始にあたり米当局者らが特に懸念しているのは、先週に米銀大手11行からの預金提供が必要となった米中堅銀行ファースト・リパブリックだ。同行やその他の地方銀行が今後数日で安定するかどうかで、民間資金または公的資金による銀行支援が必要になるかが決まるだろう。
クレディ・スイス買収、米当局の期待と懸念
有料会員限定
あなたにおすすめ