米国では、銀行業界の混乱によって一般企業や家計が融資を受けづらくなる可能性が高い。それが経済成長の鈍化につながり、景気後退リスクを高めるかもしれない。会計監査大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)の戦略コンサルティング部門「EYパルテノン」のチーフエコノミスト、グレッグ・ダコ氏は「シリコンバレー銀行(SVB)から火がついたという点で、リスクは現実のものだ」と述べた。SVBの破綻は預金者の不安をあおり、シグネチャー・バンクの破綻やファースト・リパブリック銀行を救済する動きにつながった。ダコ氏は「ある一部の金融機関にストレスが生じると、その金融機関や類似機関が融資に慎重になりやすい」と述べた。「このような状態が長引くかもしれない」
中小銀が融資縮小か 米景気後退リスク高まる
融資残高全体の約4割を占める
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