ウクライナは、今穀物年度の生産量が前年比15%程度減少するとの見通しを示した。同国のミコラ・ソルスキー農業政策・食料相はインタビューに応じ、ロシアによる侵攻で輸出が滞る中、一部の農家は国外に輸送しやすいヒマワリの種や大豆といった作物に切り替えていると明らかにした。このため、2023年度のトウモロコシや小麦などの穀物生産量は、異常気象にならなくても前年を15%下回ることが予想されるという。穀物の生産量が15%減り、ヒマワリの種や大豆が増えれば、価格が再び影響を受ける可能性がある。一方、ロシア外務省は20日、同国の食料輸出に対する制限緩和で進展がない場合、黒海経由のウクライナ産穀物輸送を巡る合意を5月18日でいったん停止すると表明。ロシアが合意の延長期間は60日だと主張する一方、ソルスキ氏は「120日延長すると規定されている」と述べた。
ウクライナ穀物生産、23年度は15%減=ソルスキー農相
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