なぜ、投資をしたほうがいいのか？ 世界の株価が示すたった1つの真実

インフレ・円安の時代に入った今、資産を預金だけで持つことはリスクがあり、おすすめできない。「先行き不透明な時代」には、これまで投資に無縁だった人も資産を守り・育てるために資産運用を始める必要がある。『このままではあなたの現金の価値が下がる！　インフレ・円安からお金を守る最強の投資』（朝倉智也著、ダイヤモンド社）が3月29日に発売された。本書は、投信業界のご意見番が新しい時代を乗り切る「究極の運用法」をアドバイスするお金の入門書だ。大切なお金を守り増やすためには、どうすればいいのか？ 本連載では、特別に本書から一部を抜粋・編集してその要旨をお伝えしていく。

投資で運用利回りは、上げられるのか？

「運用利回りを上げる」と聞くと、投資経験のない方や株式投資などで大きく失敗した経験がある方などは、

「そんなことができるのか」
「きっと難しいに違いない」
「かえって資産を減らしてしまうことになるのでは」

　といった不安がよぎるのではないかと思います。

　確かに先にご説明したように、直近では世界で大きな株価下落がありました。そして、これから先には景気後退のリスクもあります。

　しかし長期的な目線で資産を守り増やしていくことを考えるのであれば、投資をしない手はありません。

　下図をご覧ください。

　このグラフは、1993年12月以降の世界株式の株価の推移を示したものです。

　グラフを見れば、ITバブル崩壊やリーマン・ショックの際に世界の株価は大きく下がったことがわかります。そしてこのような危機は、これからも繰り返し起きるでしょう。

　しかし俯瞰して見れば、世界の株価は中長期で右肩上がりに上昇していることもわかるのではないでしょうか。

（本稿は『インフレ・円安からお金を守る最強の投資』の一部を抜粋・編集したものです）