偶然耳に入ってきた音や声

【2】耳に入る音声
 同様に、「耳に入ってくる音」がサインであることも少なくありません。

 すれ違う人々のおしゃべりを耳にした時、誰かの発したあるフレーズだけが際立って聴こえたとか、電車の中やレストランで隣り合った人たちの会話から、ある言葉だけが心に刺さるように聴こえてきたということはありませんか?
 ラジオやテレビの音声から、誰かのひと言がパッと耳に入って、強く印象に残るということもあります。

 これは自分自身の意志とは関係なく、単純に「耳が受け取ってしまう」ということ。
 あなたにとって必要な言葉が耳に入るよう、ご神仏がボリュームを上げてくださったと表現するほかありません。

「東に行ってごらん」というように聞こえて、東の方角に行ってみたら探していたものがあった、という例があります。具体的には「東京にいい就職先が見つかった」という事例でした。
 パッと耳に聞こえたメッセージを受けとめることで物事が解決した、良い方向に展開したという良い例だと思います。

 また、ご相談者の中でもかなり厳しい状況にあった方の例では、それはラジオから流れてきた曲の歌詞でした。
 心を落ち着けるために日々お参りをしていたそうですが、部屋で何となくつけていたラジオから流れてきたある曲の「辛いのは今だけ」という歌詞だけが、急にはっきりと聴こえたというのです。本当に絶望的な思いで毎日を過ごしていたけれど、そのフレーズが自分に向けて語りかけているように感じられ、「自分は乗り越えられる、自分は大丈夫だ」という気持ちになれたそうです。
 そして何より、自分がご神仏からの励ましを受け取ることができたと実感したことで、力が湧いたようです。
 
その日から気持ちが上向き、抱えていた問題を乗り越えて今は前向きに生きていらっしゃいます。こうした経験から「ご神仏からのサインのパターンがわかってきた」とも語っていらっしゃいました。

何かの形に見える雲

【3】自然現象に意味を見出す
 サインとして際立つものに、「身近に見られる自然現象」があります。