自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「かわいい」と思われたい時やっていることPhoto: Adobe Stock

「かわいい」とは相手の下にもぐり込むこと

相手に「かわいい」と思わせるためにはどうすればいいでしょうか。

「萌え袖」をするなど、いわゆる「かわいい仕草」をすればいいわけではありません。

「かわいい」の定義は「相手の下にもぐり込むこと」です。

相手が心理的に優位に立てるよう、自分から弱い部分を見せていくことで「かわいい」と思わせることができます。

言葉を選ぶときも「相手が上で、自分が下」だとわかるように丁寧に喋りましょう。自分のミスをさらけ出して「この人も、こんな失敗するんだな」と思わせたり、「あなたがいないと困ります」相手を頼って一時的に自分のランクを下げるような言動をすることで、相手に「かわいい」と思わせることができます。

「かっこいい」とは相手より上の目線に立つこと

逆に「かっこいい」とは相手から見てあなたのほうが心理的に上にある状態です。

ここでは、頼れる雰囲気をつくることがポイントになります。

常に弱みを見せず、断定するような口調でハッキリと喋り、「自分についてこい」と頼れる感じを出すと「かっこいい」と思われます。

「かわいい」「かっこいい」によって自分と相手の心理的な上下関係を調節し、ときに逆転させることで緩急をつけることが可能です。

たとえば、合コンの例でも、最初は「バカだなぁ」と思わせるキャラクターで相手よりも心理的に下の位置にいます。

でも、帰るときに「ここは僕に任せて」と言うことで相手より上の目線に立ち「全体が見えていて、頼りがいがある」ように思わせることで緩急をつけることができます。

心理的に下の位置から急に上の位置へ移動するので、ギャップによって強い印象を与えられるというわけです。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)