――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米ハイテク業界で相次ぐ人員削減は、雇用市場にほとんど打撃を与えていないようだ。足元の銀行不安の影響も軽微に終わるかもしれない。
米連邦準備制度理事会(FRB)による過去1年の急ピッチの利上げや住宅市場の低迷に加え、グーグルを傘下に抱えるアルファベット、メタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コムといった有力企業による複数回にわたる人員削減が大きく報じられているが、米雇用の伸びは依然として驚くほど力強い。病院からホテルまで多くの業界が今も人手不足に悩まされる中、職を得ている人に比べると、失業者の数はかすんで見える。