自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「初対面のあいさつ」で絶対やらないことPhoto: Adobe Stock

初対面の「第一声」はねらいすぎない

初対面では見た目に意識を払うほど、相手からの期待値も高まります。

だからこそ、一言目に発する声も重要です。

最初の挨拶初対面のイメージは決定的になります。

声で意識するべきなのは、はっきりと聞こえるクリアな声で話すことです。

とにかくマイナスの印象を与えないようにしてください。

せっかく見た目を整えても、声が小さかったり、聞き取りづらかったり、極端に甲高かったりすると、違和感が生まれてしまいます。

初対面で目指すべきは「安定した声」です。

ここでも、特別なことをする必要はありません。

普段の声で話せば十分です。

もちろん「快活で明るい声」など、好まれやすい声というものはあります。

しかし、声色を意識して変にうわずってしまったり、不自然な声になってしまうと逆効果です。

緊張する場面では、ねらった声を出すのはとくに難しいと思います。

自分の声の特徴を武器にする

自分の声に最初から自信があるという人は少ないでしょう。

私も自分の声はずっと嫌いでした。

そのため、あえて早口で喋ったり、地声を変えるためにわざと高めの声で話すこともありました。

でもあるとき、「いい声ですね」と言ってくれた人がいたのです。

自分の声を好きな人もいるとわかってからは、堂々とゆっくり喋ることができるようになりました。

あなたの声や喋り方が好きな人も、必ずいるはずです。

もし自分ではマイナスだと思う声であっても、いっそのこと「武器」にするくらいのつもりで自信を持ち、自分の声の特徴を強みだと思ってください。

そして、初対面では相手の目を見ながら話すのもポイントです。

目をそらさないことで、強い意志や自信があるように感じてもらえます。

私自身もよく使うテクニックです。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)