企業が人員削減の方針を決めたとする。そこでただちに始まるのが、誰を切るか、という議論だ。足元の経済環境では、最終的な決断に数週間かかることもあると経営者や企業顧問らは話す。労働力は依然として不足しているため、誰を残し、誰を手放すのかを決める重要度は増している。ホワイトカラーが対象の削減では、各部署のトップが主導権を握り、人事がリストを調整することが多い。その過程では激しい議論が起こりかねない上、何度もリストを書き直すこともあり得る。