ロシアの検察当局は、拘置所に収容されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者をスパイの罪に問う裁判の準備を進めている。こうした中、ロシアで訴訟に関わった経験のある弁護士たちは、西側諸国の裁判制度と表面的には似ていても実態はかけ離れたロシアの司法制度の下で、長く困難な手続きを予想している。米国やその他西側諸国の法制度と同様に、ロシアでも、ゲルシコビッチ氏には被告側弁護士が付くことが保証されている。しかし実際には、弁護士がいつ同氏と接見を許されるかについての保証はない。ロシアの司法事情を研究している専門家らによると、被告と弁護士が話をする際、会話は厳重に監視される。
ロシアのスパイ罪、非公開で裁かれ有罪ほぼ確実
拘束されたWSJ記者の弁護手段はほとんどない
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