自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい上司が「部下を叱る」時、絶対やらないことPhoto: Adobe Stock

「怒り」をぶつけず目的を達成する

叱ることも非常に難しいコミュニケーションの一つです。

「叱る」という言葉からは、「怒る」「非難する」「批評する」「指導する」というイメージが湧いてきます。

ただ、これらはいずれも「手段」であり、「目的」ではありません。

「部下の教育の仕方や指導の仕方がわからない」とよく言われますが、その前に大事なのは目的を履き違えないことです。

部下を「改心」させたいのか、「改善」させたいのか。

上司としての目的を達成するために「叱る」という手段が最適とは限りません

叱られた部下の心理を考えると、上司に反論したくなるからです。

部下が反論をし、それを押さえつけるように上司がさらに反論すると、人間関係もこじれていきます。

聞き入れられるものも聞き入れられなくなってしまうのです。

場合によっては叱るのではなく、理解者になりながら誘導するほうが有効です。

もちろん、感情的になって怒るのはもってのほか。

感情をぶつけてしまうと、相手も感情的になるものです。

さらに、5W1Hも意識から飛んでしまいます。

お互い感情的になると、ただただ真っ向から衝突するだけになってしまいます。

時間的にも精神的にも、非常にもったいないことです。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)