自分の考えていることが、うまく人に伝えられない」「人とコミュニケーションをとることに、苦手意識がある」と悩む方は多くいます。しかし、その悩みこそ「相手とよい関係を築き、人を動かす」ための第1歩に変えられるのです。『超完璧な伝え方』の著者、4代目バチェラー・黄皓氏による「誰とでもスマートに人間関係を築く」ための簡単なテクニックを紹介します。

頭のいい人が「冗談でも言わない」2つのことPhoto: Adobe Stock

「過度な自虐」と「相手をイジる」はNG

冗談は「自分をイジるもの」がよいと思います。

たとえば、私は「ミラーフィット」という会社を経営しているので、事務所には鏡がたくさん置いてあります。

そのため、「自分のことが大好きなので、四方八方から自分のことを見ていたいんですよ」という冗談をよく言っています。

冗談で自分をイジることで、相手の反応から性格をつかみ、自分と感性が合うのか合わないのかを判断することができます。

1回でわからなければ、2回、3回と会話の中に冗談を交えて「この人はどういうタイプなのか」を判定するようにしてください。

ただし、あまりにも自虐的でネガティブすぎる冗談は相手も反応に困ってしまいますし、雰囲気も暗くなってしまうのでNGです。

もちろん、相手がどんな人かよくわからないうちは「相手をイジる冗談」も絶対に避けるべきです。

また、冗談を言うことによって「僕はジョークを言う人なんだよ」という布石を打つことにもなります。実は自己開示にもなっているわけです。

「この場では、こういったカジュアルなやり取りもありだと思っているんだけど、あなたはどう思う?」と言葉に出さない会話をしています。

(黄皓著『超完璧な伝え方』から一部を抜粋・改変したものです)