大手会計事務所KPMGは米シリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻するわずか14日前に、監査で「お墨付き」を与えていた。KPMGは当時、「監査上の重要な事項(CAM)」として、融資で損失が発生するリスクについては注意喚起していた。ただ、監査意見では破綻を招いた実際の要因――保有する債券の含み損と、こうした債券の保有を続ける能力――については触れていなかった。