96.【説明してもらった時】

「わかりました」
 ↓
「わかりやすい」
……(中略)……自分の力より、相手の力の言葉に、言い換えることです。そうすることで、もっと教えてもらえるようになります。

 編集者は文中で恐縮しきりです。

「私や校正者をはじめ、何人もの人間がチェックしましたのに、今まで発見できなくて大変申し訳ございません。どちらかをカットして全150項目にしようと考えたのですが、掛け帯に“言葉151選”と数を記載しており、こちらは校了済とのことです」

「お忙しいところ大変恐縮ですが、至急、1項目、追加で原稿を書いていただけないでしょうか。月曜日の午前中まで校了を待ってもらうよう連絡しましたので、月曜朝イチぐらいまでにご教示いただければ幸いです」

 あなたなら、どう返信しますか。実際に僕が送ったメールのやりとりをご紹介しましょう。

「ミスしてました」の連絡に、「ナイス、気づき」

 僕は、こう返信しました(19:14の送信メール)。

「ナイス、気づき。
20時までに、差し替え原稿、お送りします」

 返事が届きました(19:18の返信メール)。

「気づかなかったのに、
『ナイス気づき』が嬉しかったです」

 僕は、すぐ原稿を書いて送りました(19:22の送信メール)。

「差し替え、書きました。
こんな感じで、いかがでしょう」