なぜか好かれる人が「おはようございます」の後に“ちょい足し”する言葉とは写真はイメージです Photo:PIXTA

 コミュニケーションで悩む人にぜひ試してほしいのが、「ちょい足しことば」です。TBSアナウンサーとして活躍後、アナウンサーや有名企業などの重役から新入社員まで、さまざまなビジネスの現場でコミュニケーション法を伝授してきた今井登茂子さんが提案するのは、「いつも使っていることばに、ひとこと足すだけ」というシンプルな方法。新刊『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』でも紹介した簡単な「ちょい足しことば」とその効果を、本書から一部を抜粋・改編してお届けします。

*  *  *

知ってるのに、実は使えていない

 突然ですが、「ちょい足し」と聞いて、あなたは何を思い出されたでしょうか。

 テレビ番組などでよく見かけるカップラーメンやコンビニエンスストアで手に入る食品などに、何かをちょっと加えるだけで俄然おいしくなる「ちょい足しレシピ」を連想される方が多いかもしれません。

 簡単で手間がかからないけれど、意外な効果がある。そんな場合に使われています。

 私が提案する「ちょい足しことば」も、まさにそんなひとことです。

 たとえば、こんなふうに使います。

【いつでもどうぞ】

Aさん:この資料、もう一度見て、またわからなければ聞いてもいいでしょうか。
Bさん:はい、かまいません。

 というところを、

Bさん:はい、かまいません。いつでもどうぞ。

 いかがですか?「いつでもどうぞ」をちょい足しするだけで、相手の心理のハードルが下がる感じがしませんか?

【でも、うれしいです】

Aさん:これから清水さんと飲みに行くけど、藤井さんもどう?
Bさん:まだ仕事が残っていて……、すみません。

 というところを

Bさん:まだ仕事が残っていて……、すみません。でも、うれしいです。

 こちらも「でも、うれしいです」をちょい足しするだけで、相手に与える印象がガラリと変わります。

 もしかしたら「こんなこと?」と感じられるかもしれませんが、実は、多くの方が普段使いできていないのです。こんなに簡単で、効果絶大なのに!