なぜか好かれる人が「お久しぶりです」の後に“ちょい足し”する言葉とはPhoto:PIXTA

 コミュニケーションに悩みがある人にぜひ試してもらいたいのが、「ちょい足しことば」です。TBSアナウンサーとして活躍後、アナウンサーや有名企業などの重役から新入社員まで、さまざまなビジネスの現場でコミュニケーション法を伝授してきた今井登茂子さんの新刊『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』から、シンプルな基本のあいさつに“ちょい足し”するだけで相手への気づかいが伝わり、さらに気持ちよく話してもらえる言葉を特別に紹介します。

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休日明けの声がけに便利

 ずっと忙しそうにしていた職場の先輩と、休日の次の日に顔を合わせたとき、こんな“問いかけ”をちょい足ししてみてはいかがでしょう?

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Aさん:おはようございます。
Bさん:おはようございます。

 ここでちょい足し!
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Bさん:おはようございます。(休日は)ゆっくりできましたか?
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 週末がお休みの会社であれば、月曜日の朝のあいさつで使うと、さりげない気づかいも伝わりますし、休日にあったちょっとした出来事を話すきっかけにもなります。相手にとっても、返事は「はい」のひとことでも済ませられ、雑談にもつながる、答えやすい質問スタイルです。

 とくに夏休みや年末年始の休暇など長期の休み明けは、なんとなく休みの間の空白が埋まらずどぎまぎしてしまう人もいます。さらに日本人は、「不在中に迷惑をかけていないかな」なんて心配したり後ろめたさを抱きがち。

 相手がそんな心境かもしれないと思ったら、通常の朝のあいさつに「夏休みはゆっくりされましたか?」というふうにちょい足しすると、相手も、自然と休み前と時間がつながる感じがしてホッとするでしょう。

 でも、あくまでもあいさつにとどめて、「どこへ行ったの?」「誰と?」などといった詮索にはならないように心得て使ってください。

「あなたのことを、忘れていなかったですよ」というメッセージ

 しばらく会っていなかった、連絡も取っていなかった相手との「空白」を埋めてくれるのが、前に会ったとき、話したときの記憶です。これを使ったちょい足しことばを紹介します。