「重大ミスをしました」という連絡をした担当者を救った言葉とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
仕事でミスをした相手に、あなたならどんな言葉をかけますか?コピーライターの経歴をもつ作家の中谷彰宏さんは、「ミスという言葉を言い換えることで、事態が良い方向に進むんです」と言います。実際に著書『言い換えで、人生が変わる。』(青春出版社)の出版直前に起こった奇跡のような事件の顛末を聞きました。
「同じ見出しが2つ!?」校了直前の金曜夜に重大ミス発覚!
この本『言い換えで、人生が変わる。』の発売約2週間前、金曜日の夜19時12分のことです。編集者から突然、悲鳴のようなメールが届きました。
「すみません!間もなく校了(校正が完了し印刷OKの状態、基本的に修正できない)ですが、最終チェックの段階で、言い換え例が、ほぼ同じで重複している箇所を見逃していました!」
該当部分のゲラ(校正紙)が添付されています。
14.【説明を聞いた時】
「わかりました」
↓
「わかりやすい」
「わかりました」は、自分の力です。
「わかりやすい」は、相手の力です。
「わかりました」は、相手の説明を止めます。
「わかりやすい」ということで、相手はもっと説明したくなってくれます。
96.【説明してもらった時】
「わかりました」
↓
「わかりやすい」
……(中略)……自分の力より、相手の力の言葉に、言い換えることです。そうすることで、もっと教えてもらえるようになります。
編集者は文中で恐縮しきりです。
「私や校正者をはじめ、何人もの人間がチェックしましたのに、今まで発見できなくて大変申し訳ございません。どちらかをカットして全150項目にしようと考えたのですが、掛け帯に“言葉151選”と数を記載しており、こちらは校了済とのことです」
「お忙しいところ大変恐縮ですが、至急、1項目、追加で原稿を書いていただけないでしょうか。月曜日の午前中まで校了を待ってもらうよう連絡しましたので、月曜朝イチぐらいまでにご教示いただければ幸いです」
あなたなら、どう返信しますか。実際に僕が送ったメールのやりとりをご紹介しましょう。
「ミスしてました」の連絡に、「ナイス、気づき」
僕は、こう返信しました(19:14の送信メール)。
「ナイス、気づき。
20時までに、差し替え原稿、お送りします」
返事が届きました(19:18の返信メール)。
「気づかなかったのに、
『ナイス気づき』が嬉しかったです」
僕は、すぐ原稿を書いて送りました(19:22の送信メール)。
「差し替え、書きました。
こんな感じで、いかがでしょう」







