好評が続く「超辛口」だったが、あるすし店の親方から「この酒で全てのネタは無理」と指摘が。平井さんも、白身や貝、甲殻類の淡い甘味には……と思っていただけに奮起。4年越しで純米吟醸の「弥助」を完成。そして、卵焼にも合う純米大吟醸の「助六初桜」を開発。すしに合う酒を追い求める平井さんに付いたあだ名はすし王子。探究はまだまだ続く。

新日本酒紀行「日高見」日高見 超辛口純米酒
●平孝酒造・宮城県石巻市清水町1-5-3●代表銘柄:日見 純米吟醸 弥助、日見 純米大吟醸 助六初桜、日見 山田錦純米●杜氏:奥原秀樹●主要な米の品種:ひとめぼれ、蔵の華、山田錦
新日本酒紀行「日高見」改築した醸造蔵 Photo by Y.Y.
新日本酒紀行「日高見」5代目の平井孝浩さん Photo by Y.Y.