キップ・コンフォーティ氏はペンシルベニア州で経営する二つの荷物発送センターの一つでパートタイム従業員を採用しようとしている。事業を始めてから20年間、これまではパートタイムの仕事には高校生や大学生を雇っていたが、今回の採用の最有力候補は70代の男性だ。シフトに遅刻する、よく仕事を休む、客と世間話をするよりソーシャルメディアに時間を費やす。そんな若い従業員にうんざりしていたコンフォーティ氏は約1年前、これまでのやり方を変えて、最新のiPhone (アイフォーン)より高齢者団体「AARP」のカードを持ち歩いていそうな人たちを採用してみた。高齢の労働者は「学習曲線が少し長い」が、一度理解すれば、その日にやってほしい仕事をきちんと終わらせるという。「シフトは9時スタートだが、8時50分には出社している。それが彼らの労働倫理だ」
働き者が欲しい米企業、高齢者を採用
高い労働倫理を期待して高齢の労働者を雇う企業が増えている
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