頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。

1位思考Photo: Adobe Stock

「思考過程ペーパー」とは?

Qわびさんのベストセラーにある、「思考過程ペーパー」が興味深かったです。
 上司と部下のモヤモヤが消える習慣があれば教えてください。

わび結局はコミュニケーションだと思います。

 うまくコミュニケーションをとって、お互いの思考過程まで一致したら、モヤモヤすることは少なくなります。

 拙著で紹介した「思考過程ペーパー」は、自衛隊流のコミュニケーション手段の一つです。

「私はこのような思考過程で考えました」を1枚の紙で視覚化したものです。

 この紙があると、どの部分で相手と自分の間で思考のズレが発生しているのかを認識することができます。

 ただ、上手にコミュニケーションがとれるなら、わざわざ紙に書く必要もないと思っています。

 お互いの職責の尊重のうえにコミュニケーションをとれる習慣ができてしまえば、モヤモヤすることなく、仕事は進むと思っています。

1位思考』には、上司との関係で苦しんでいた、かつての自分に読ませてあげたい「モヤモヤ解消エキス」が詰まっています。

 新年度のスタートや五月病対策の参考になると思います。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。