日本人はいつマスクをやめるのか、着け心地がいい人増加で新カルチャー誕生?写真はイメージです Photo:PIXTA

「マスク着用は任意」とお達しが出たが、日本人のマスク着用率はいまだ8割を超えるという。空気を読み、人に迷惑をかけることを気にする国民性に加え、マスク着用の精神的な安心感も高い着用率の理由だと思われる。今後この着用率が減るとしたら、それはいつなのだろうか。(フリーライター 武藤弘樹)

「マスク着用任意」となるも
着用率はほぼ変わらず

 マスク着用が“義務”から“任意”へと変更がなされて約ひと月が経過した。日本テレビによると東京駅前の映像のマスク着用率は、3月13日で89.7%、4月10日で85.6%と、1カ月で約4ポイント減にとどまったとのことである。緩やかな減少であり、任意着用となった今でも多くの人がマスクを外すことに抵抗を覚えていることがうかがえる。
 
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のためマスク着用が推奨され、また多数の人がそれを当たり前に思うようになってから3年以上が経過した。その間に形成されていったマスクイデオロギーとでも呼ぶべき共通認識は、「着用は任意」と政府が喧伝(けんでん)し回っている今でも簡単にくつがえらないほど、確固たる威容を示している。
 
 マスク着用が緩和していくのか否か、このタイミングで今一度考察してみたい。