「将来のお金の不安が尽きない」「貯金や投資なんて余裕はない」「罪悪感で買い物を楽しめない」──​どうすればお金に悩まされず、毎日を過ごせるか? その答えを提示し、世界で累計100万部突破した大ベストセラー『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』がついに日本に上陸した。Amazon.comでは1万件以上の星5レビューが集まり、全米から世界中へと実践者が増えている。ケチケチ切り詰めないし、買い物もガマンしない。お金への意識を変え、行動を学ぶだけで、誰もがリッチな毎日を送ることができる。本稿では本書から一部を特別に公開する。

「投資で資産を増やせる人と損する人」決定的な1つの違いPhoto: Adobe Stock

9割の人が勘違いしている「投資で第一に重要なこと」

 ほとんどの人は、投資とは株の「個別銘柄を買う」ことだと思っている。

 適当に個別銘柄を売買すれば、魔法のように利益を得られると思っているのだ。

 そもそもの前提が間違っているため、さらに学びを深めようと考える個人投資家は「ヘッジファンド」、「デリバティブ」、「コールオプション」などといった難解そうな言葉の迷路に迷い込み、途方に暮れる。

 投資とは、株の個別銘柄を選ぶことではない。投資プランの方が投資行動よりも重要なのだ。

 残念なことに、多くの人がリッチになるためには複雑な投資をする必要があると思っている。

 インターネット上でそうしたやり取りがなされているのを毎日のように目にしているからだ。

 私やあなたのような一般的な個人投資家にとって、これらの選択肢は不要なものだ。

見栄を張りたいのか? それとも資産を増やしたいのか?

 専門的な用語はセクシーに聞こえるものの、個人投資家がこうした複雑なコンセプトについて話し合うのは、小学生のテニスプレーヤーがラケットのストリングの張り具合について話し合っているようなものだ

 確かに多少は重要だが、そんなことをする暇があるなら毎日外に出て、数時間ボールを打つ練習をする方がずっとプレイは上達する。

 シンプルな長期投資で十分だ。確かに、あくびが出るほど退屈だ。

 ただ、あなたが求めるのは次のどちらだろうか?

 セクシーな専門用語を使って他人に見栄を張ることか、それとも私のように金の椅子に座りながらブドウを食べて、ヤシの葉で扇いでもらえる生活をすることか。

 本書では、あなたのお金が何に使われているのかを把握した上で、然るべきところにお金を投じられるようになる方法について説明する。

(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)

ラミット・セティ Ramit Sethi

ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。