旧来型富裕層は資産相続型、成金型に
芸能人型、プロスポーツ選手型
こうしたシン富裕層に対して、旧来型富裕層として挙げられるのが、下図のような「資産相続型」「成金型」「芸能人型」「プロスポーツ選手型」などだ。
シン富裕層は即断即決
見た目でお金持ちとは分からない
下図のように、野村総合研究所が推計した超富裕層(世帯の純金融資産保有額5億円以上)と富裕層(同1億円以上5億円未満)の合計世帯数は、コロナ禍を経ても右肩上がりで上昇している。そして増え続ける富裕層の中で質的な変化が起きたり、まったく新しい富裕層が生まれたりして、シン富裕層が増えているのだ。
その二大要因が、下図のように「ネットビジネスの進化」と「暗号資産」だろう。そしてこうした新たな潮流に乗ることができたシン富裕層たちは、経済的にも身体的にも身軽な人が総じて多い。
大森氏によれば、モノに執着がないので、見た目では富裕層だと分からない人が大半だという。
また、通信環境さえあれば場所を選ばず仕事をできる人ばかりで、海外移住なども拍子抜けするほど気軽に決断するそうだ。事業や資産運用などでハードな意思決定を繰り返し、即断即決できる知見を身に付けたシン富裕層が多いことも関係しているようだ。
Key Visual by Kaoru Kurata, Kanako Onda, Graphic:Daddy's Home