シン富裕層の投資・節税・相続#4Photo:acilo/gettyimages

今、資産を拡大させている「伸び盛り富裕層」は、世界の投資対象に目を向け、時代を先取りする「ボーダレス投資家」だ。特集『シン富裕層の投資・節税・相続』(全24回)の#4では、そんな彼らと同レベルの資産運用を実現できる世界の優良20銘柄を厳選した。「理想のボーダレス投資」をそのまま始めることができる「長期・分散投資スターターキット」といえる銘柄リストを大公開する。(Oxford Club Japanチーフ・ストラテジスト 志村暢彦)

「週刊ダイヤモンド」2023年4月29日・5月6日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

富裕層のボーダレス投資にふさわしい
世界の「厳選20銘柄」公開

 富裕層の日本株離れが叫ばれて久しい。成長性の低い日本市場を見限り、海外の株式市場へマネーを逃避させている富裕層は実際多い。

 一方、近年は「国際分散投資」の重要性がより浸透し、一般投資家の間でも海外の銘柄に投資する人が増えてきた。それでも、米国株一辺倒という投資家は多いとみられる。

 しかし、株式投資によって資産を大きく増やしている伸び盛り富裕層は、米国株に限らない、よりグローバルな「ボーダレス投資」を実践している。

 では、具体的にどんな銘柄が彼らの投資対象となるのか。ここでは、伸び盛り富裕層のボーダレス投資にふさわしい、世界の「厳選20銘柄」をお届けしよう。

 本特集の#3『“伸び盛り富裕層”がお金を増やしているボーダレス投資術「7つの鉄則」』で示した「七つの鉄則」の通り、富裕層は「鉄則1:長期の『目線』」と、「鉄則2:投資の『分散』」を意識して投資ポートフォリオを組み立てている。また、鉄則2のところでは投資先を10~25銘柄ほどに分散させるといいとお伝えした。

 そこで今回紹介する世界の20銘柄は、個別株としての魅力もさることながら、それらも踏まえて厳選している。つまり、この20銘柄をそのまま保有すれば、伸び盛り富裕層にふさわしいポートフォリオを構築できる組み合わせにしているということだ。

 いわば、理想のボーダレス投資をそのまま始めることができる「長期・分散投資スターターキット」といった銘柄リストだ。

 では、次ページで20銘柄を大公開しよう。