映画「スラムダンク」は最悪の前評判にだまされるな、原作ファンが勧める訳Photo:Diamond

いくつかの理由から、公開前に大炎上となっていた映画『THE FIRST SLAM DUNK』。言わずと知れた国民的漫画『SLAM DUNK』の映画版だ。炎上は原作人気の表れともいえるが、果たして映画版の出来栄えは?(フリーライター 武藤弘樹)

度重なる炎上の果てについに公開

 12月3日、映画『THE FIRST SLAM DUNK』が公開された。原作『SLUM DUNK』(以下『スラムダンク』)の連載とアニメの放映が1996年に終了した後、CMとのコラボや単発の企画で本編のアフターストーリーがごく短かめに描かれることはあったが、今回は新規アニメ映画ということで、がっつりと手の入った物語の更新は26年ぶりとなる。
 
『スラムダンク』は言わずと知れた国民的、および伝説の漫画であり、熱狂的なファンを多く有しているのも特徴のひとつだ。
 
 だから、映画『THE FIRST SLUM DUNK』(以下「映画版『スラムダンク』」)は公開前の世間からの注目度と期待が非常に高く、それが手伝って度々炎上し、もう暗雲が垂れ込めてしかいないような前評判であった。
 
 その映画版『スラムダンク』を、週刊少年ジャンプを30年以上読み続けてきた子どもおじさん筆者が見て参ったので、その感想を伝えておきたい。